GOING UNDER GROUND@十三ファンダンゴ(2018年06月17日)

楽しかったことはなるべく記録しておこうと思うのだけど、ま、いっか、書くほどでもないし、と、めんどくさがって放っておいてしまう。

そんな感じで緩い日記だけども、ライブは分かりやすく楽しい出来事なので、なるべく記録しておきたい。

 

ということで、GOING UNDER GROUND のライブへ行ってきた。

前回、ビルボードのライブがすごく良くて、今度はアコースティックじゃない、ロックバンド編成のライブを観に行くぞ、と思ったので、実現できて嬉しい限りである。

GOING UNDER GROUND@ビルボードライブ大阪 - 日記

 

今回のライブはニューシングル『スウィートテンプテーション』のツアーということで、札幌・大阪・東京の3箇所で開催。

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rock-is.tv

このサイトで「シングルっぽくない」と本人達も語っているのだけど、『スウィートテンプテーション』『アワーハウス』ともにシングルによくある派手さはない。良曲ではあるのだけど地味。地味だけど良曲。

アルバム『真夏の目撃者』や過去アルバムの再録版でも感じたことだけど、新曲を聴いてみると、最初のうちは戸惑ってしまう。自分がイメージしている GOING UNDER GROUND と少しズレていて、それはバンドの変化がもたらしているものなのだろう。

良い曲だなと思う反面、違和感があるのを認めながらも聴き続けていると、あ、これが今の GOING UNDER GROUND なんだな、と自分の中のイメージがアップデートされる瞬間が来る。そうやって新曲を耳や心に馴染ませる過程は、もどかしいけれども嬉しい時間である。

ところで、歌詞の「アイスクリーム」は「Ice Cream」のことで特に意味はなく語感だけのものだと思っていたけど、「I scream」(私は叫ぶ)ってことなのかしら。そっちの方が合っている気がする。

 

さて、ライブについての感想を。

まずはセトリ。順番はあやふやだが、曲目はおおよそ合っているはず。

1.ランブル
2.夏が僕らに嫉妬する
3.ボーイズライフ

4.Shining
5.夜行列車
6.アワーハウス

7.ラストダンスウィズミー
8.Driffting Drive
9.Teenage Last
10.ダニーボーイ
11.さかさまワールド
12.ダイアリー
13.スウィートテンプテーション

14.LONG WAY TO GO
15.超新星
16.The Band
17.東京

en1.(新曲)
en2.天国の口、楽園の終わり

 

ライブの時も思ったが、改めて見ても新旧バランス良いセトリだったと思う。

「夜行列車」は初めて出した音源(?)「Chello」の収録曲。発売日は「1998/12/12」となっていて、20年前に出した曲らしい。

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自分は音源を持っていなくて、今回のシングルにおまけでついていた昔のライブDVDでかろうじて知った程度。

 

 "20年前の曲と2018年の曲が共存出来るバンド" という言葉が嘘でないライブだった。

 

以降は散文的に感想を。

 

1曲目は『ランブル』。最高の出だし。そのままの流れで『真夏の目撃者』より『夏が僕らに嫉妬する』。このアルバムのリリースツアーには参加できていなかったからライブで聴くのは初めてで、聴けて良かった、ライブに来て良かったと思えた。この曲はイントロのドラムが好きなのだけど、音源では味わえない、ライブ特有の迫力を全身に感じることが出来て素晴らしかった。そして『ボーイズライフ』へ。ライブはまだ始まったばかりだというのに、いまが最高潮なんじゃないかと思うくらいに盛り上がってしまった。

MCを挟んで『Shining』。聴いてると歌詞が妙に染みて、泣きそうになった。

終わらないままの衝動 止まらない胸の鼓動
声になれないものがあるだろう
新しい響きをもっと 二度とない気持ちをもっと
手に入れたいものは いつもその中に

作詞作曲は元メンバーの河野丈洋ジョーさん)なのだけど、「まるで今のゴーイングのことを歌っているみたいだ」と、過去と現在の偶然ではない繋がりと、丈さんが今いないことの寂しさ、そんな気持ちに浸っていた。

こんな調子で書いてるとキリがないので、より抜粋して。

ニューシングルの『スウィートテンプテーション』『アワーハウス』。ライブで聴いたことで、より好きになった。

先ほど書いたように、新しいものが自分に馴染むには時間やキッカケが必要だ。そのキッカケとして、ライブで聴くことは非常に優れている、という、言ってみれば当たり前のことに初めて気が付いた。ライブは時間にすると2時間に満たない。けれど、好きな曲が増えるということは、これから長い人生、すがることが出来るものが増えるということである。そう考えると、参加できそうなライブは出来るだけ参加するようにしたいな、と思う。

今回のセトリの中でも、存外に嬉しかったのは『さかさまワールド』。大好きな曲なんだけども、なぜかこの曲はライブではやらないと思い込んでいた。楽しかったし嬉しかった。

アンコールで披露された(新曲)。すごくヘビーな仕上がりになっていて、そういう曲は1回聴いただけでは何とも言えないので、もっと聴きたい。最近のゴーイングは「センチメンタル」から「ビター」へ、「ロック」から「ブルース」へ、よりハードな方向へ変化していっていると勝手に思っているのだけど、その傾向がより強い曲だった。

最後の『天国の口、楽園の終わり』では、曲の間奏で、どこかで聴いたことがあるけどゴーイングの曲ではない歌詞を歌っていた。

運転手さんそのバスに
僕も乗っけてくれないか
行き先ならどこでもいい
こんなはずじゃなかっただろ?

その時は思い出せなかったけど、あとで調べたらTHE BLUE HEARTS『青空』で色々と納得。『天国の口、楽園の終わり』は曲調こそ明るいものの、歌詞はヘビーだもんなと合点がいった。

 

GOING UNDER GROUND は変化を続けていて、自分はその変化についていけなくなるんじゃないか、っていう心配が片隅にあるけども、ついていきたいし、ついていってやるぞ、と思ったライブだった。